不動産購入に関すること

注文住宅購入の完全攻略

マイホームの購入を検討をはじめたときに、注文住宅や建売住宅といった言葉を目にすることになります。

建売住宅は土地と建物がセットになっていて完成した家を買う…イメージ通りですが、注文住宅ってどんな流れで土地を購入して建物を建てていくのか、なかなかイメージしづらいですよね。

この記事の内容

この記事では注文住宅を建てるための検討〜入居までの流れを紹介していきます。

注文住宅は手間と時間と費用がかかりますが、理想のマイホームを一から自分たちで作り上げることができるのが最大のメリットです。

土地を探し始めてから1年〜1年半ほどの期間がかかることを頭に入れて、計画を進めていきましょう。

STEP1 検討

注文住宅で家を建てることを決めたら、まずは決めるべきことは以下の3つです。

  • どのエリアで建てるか
  • どんな家を建てるのか
  • 予算はどのくらいにするのか

土地を買うときと建物を建てるときにそれぞれ諸費用(手数料・税金・登記費用・確認申請費用・住宅ローン手数料など)がかかってきます。土地と建物本体の費用だけでなくプラスで諸費用がかかることを頭に入れておいてください。

<土地を購入する際の土地代以外の諸費用>

◾️仲介手数料(土地代×3%+6万円+消費税)
 
(例)2,000万円の土地を購入する場合:2,000万円×3%+6万円+消費税=726,000円
 
◾️印紙代(土地売買契約時)
 
(例)1,000万円〜5,000万円の土地を購入する場合:10,000円
 
◾️登記費用(登録免許税+司法書士への報酬)
 
固定資産税評価額によって異なりますが、一般的な住宅地で2,000〜3,000万円の土地を購入した場合、登録免許税が20〜35万円、司法書士への報酬で10万円弱、合わせて30〜45万円くらいかかってきます。
 
◾️固定資産税・都市計画税
 
固定資産税台帳や固定資産評価証明書で確認することができるので管轄している役所で閲覧できます。
 
固定資産税:固定資産税評価額(課税標準)×1.4%
都市計画税:都市計画税(課税標準)×0.3%
 
※建物が建っている、最近まで建っていたなどの場合は減免制度により安くなります。
 
◾️住宅ローン諸費用
 
手数料:数万〜数十万円(金融機関により異なります)
印紙代:1,000〜5,000万円の借入で20,000円
保証料:借入金額の2%程度もしくは金利に上乗せ
抵当権設定費用:借入金額の0.4%+司法書士への報酬
 
◾️測量費用
 
土地の引き渡しまでに売主の負担で行うことが多いですが、稀に買主の負担になる場合もあります。
 
 

STEP2 土地探し・ハウスメーカー工務店選び

注文住宅の最初のハードルは土地探しです。理想の家づくりを実現させるために、希望のエリアで希望の土地(形や面積)を探すとなるとなかなかないものです。

不動産の購入はタイミングと言いますが、本当にそのとおり。すぐに希望の土地が見つかる人もいれば2〜3年ずっと探しているけど見つからない…なんて人もたくさんいます。

まずは、どんな家を建てたいのかを考えてみましょう。

土地や部屋の広さが想像ができない場合は、展示場やモデルハウス、実際に家を建てた方のおうち見学などに行ってイメージをしてみるのもおすすめです。

おうちのイメージができたら、情報サイトや不動産屋さんで土地探しを始めると同時に、どのメーカーや工務店で家を建てるのかを決めましょう。

展示場などに足を運んでいろいろなハウスメーカーや工務店に話を聞き、ある程度施工会社を絞ったら土地を一緒に探してもらうのがおすすめです

「この土地ならお客様の希望エリアで希望の家がつくれる」と営業マンが土地の情報をふるいにかけてくれるので、土地探しがスムーズでのちのトラブルも避けることができます。

もちろん不動産屋でもたくさんの物件を紹介してもらえるので、不動産屋とメーカー・工務店どちらにも足を運んで話を聞いてみましょう。

STEP3 ラフプランと見積もりの作成・住宅ローン事前審査

施工業者をある程度絞ったら、ラフプランと見積もりの作成をお願いします。住宅メーカーによってはこのときに申込金が必要な場合もあるので確認が必要です。

ラフプランと見積もりができたら金融機関を選んで住宅ローンの事前審査を申し込みます。

土地を購入するまでに事前審査を通しておくとスムーズに土地の売買契約を進めることができます。

人気エリアや売却物件が少ないエリアは売却情報が出た瞬間に複数の申し込みが入ることもあり、事前審査に通っている・確実に契約できる・早い段階で契約をしてくれる人が優先される場合があります。

ラフプランと見積もりが出揃ったら、施工してもらうメーカーを決めていきます。

どのメーカーも工務店もそれぞれ強みがあって悩むと思いますが、担当者とのやりとりの中で自分たちが理想とする家づくりを一緒にしていけるところにお願いしましょう!

STEP4 施工業者決定・詳細なプラン作成

施工業者が決まったら、より詳細なプラン(使用する材料や色など)を作成するために打ち合わせをしていきます。

そこでプランと金額を確定させます。

STEP5 土地と建物の契約・住宅ローン本審査

土地の売買契約は重要事項説明を受けて契約書に押印するシンプルな手続きです。

身分証明書、収入印紙、手付金、仲介手数料(半金)を当日までに準備しておきましょう。

重要事項説明を聞いて、疑問や不安に思うことは必ず解消しておきます。契約後にやっぱり辞めたい…となると違約金が発生しますので注意してください。

土地の売買契約締結後には建物の契約(工事請負契約)をします。

ここから建物を建てるために必要な支払いが何度かに分けて発生していきます。

その後、打ち合わせで決めた建物プランが法令に沿って建てられるのかを確認するために、行政と専門機関に建築確認を申請します。

あとから大きなプランの変更があると再度申請や契約の変更が必要になるので気をつけましょう。

確認申請が下りたら住宅ローンの本審査を受けて、住宅ローン契約を結びます。

STEP6 着工

工事請負契約を締結し、売買契約を結んだ土地の引き渡しを受け、住宅ローンの本審査が終わったら工事が着工します。

メーカーや工務店にもよりますが、3〜6ヶ月程度で家が完成します。

STEP7 竣工・引き渡し

家が完成したら、きちんと計画通りに家が作られているかの確認があり、問題なく建てられていたら検査済証が発行されます。

自分たちの目でも傷や不具合がないかを確認し、プラン通りに建てられていたら建物の登記を行なって引き渡しです。

まとめ

注文住宅の流れを紹介しました。

人によって手続きのタイミングが異なってきますが、一般的にこのような流れで進んでいきます。

時間も手間もかかりますが、自分たちだけの家を一から作り上げていける醍醐味があります。

注文住宅を検討している方、建売住宅と注文住宅で迷っている方、ぜひ参考にして見てください。

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