不動産購入に関すること

マイホーム購入完全攻略〜不動産購入の流れ〜

「結婚した」「子どもが生まれた」「家賃を払い続けるのがもったいない」などの理由でマイホームの購入を考え始めたけど、「家ってどうやって買うの?」「誰に相談したらいいの?」「家づくりって何するの?」などの疑問を持っている方も多いと思います。

わたしは不動産業界経験者にもかかわらず、いざ自分たちが家を購入するとなると、まずなにをしたらいいのか、この不動産業者は信頼できるか、ローン返していけるか…など常に不安を感じていました。

この記事の内容

この記事では、マイホーム購入の経験をもとに、家の購入を検討し始めた方が知っておくべきことをわわかりやすく紹介していきます。この記事を読むことで、不動産購入の流れが見えてきます。家の購入を考えたらまず、どのような流れでマイホームを手に入れるのかを把握しておくことがトラブルを避けるためにも大切です。
注文住宅や建売住宅やマンションなど物件によって違いがありますが、購入までの基本的な流れをまとめてみます。

情報収集・物件を探す方法

まずは自分たちがどこに住みたいのか、どんな家に住みたいのか、どのくらいの価格の物件なら購入できるのか考えていきましょう。
物件の見学に行くとすべてがよく見えてきます。
もっとこうしたい!こんな仕様でこんな最新の設備がほしい!と夢が膨らみますが、
実際全ての希望を叶えることはできないので、自分たちの希望条件をまとめて優先順位を決めておきましょう。
条件を書き出して譲れない条件と希望の条件を分けておくと迷ったときに参考になります。
その上で、検索サイトでリサーチをしていきます。
ここでのポイントは以下の3つです。

 

問い合わせ・現地調査・見学

気になる物件があったら情報サイトからや不動産会社のHPから問い合わせをしましょう。
物件見学は一つに絞らずいくつか見に行きましょう!それぞれの物件のいいところと悪いところを見ることでそのあとの物件選びに役立ちます。
仲介業者もいくつか問い合わせをするのがオススメです。情報サイトに出ている物件はどこの不動産業者でも扱える物件が多くあるので、信頼できる担当者を見つけて一緒に探していくとスムーズです。
「この人苦手だな…」「いいことばっかり言って信用できない」「この人は数字欲しいだけだな…」なんて思うことがあったら別の不動産業者に行くことをオススメします!
私たちはいくつかの業者に依頼しましたが、レスポンスがいい、程よく適当、自分の経験をいっぱい話してくれる良い担当者に出会えたのでその方に物件を探してもらいました。

検討する

見学に行くとどれもよく見えたり、気になる部分が出てきたり、どの物件がいいのかわからなくなります。
そんなときは最初に書き出した条件をもとに検討している物件をふるいにかけましょう。
見学に行った直後は「予算オーバーだけど担当者は大丈夫と言っていた」「モデルハウスがオシャレだったからこの物件がいい!」など即決したい気持ちになりますが、一旦冷静になって考えましょう。
実際に見学したとき、予算を1000万円もオーバーした物件をあたかも月々の家賃と変わらなずローンで払えると言って購入を勧めてきたメーカーもありました。物件自体は本当に素敵でしたが、そんな無責任な担当者もいるので注意してください。
後悔のないようじっくり考えて、悩んだときは周りの人に相談するのもいいと思います。

購入の申し込みをする

希望の物件が見つかったら、売主に購入の意思表示をします。
仲介業者がいる場合は担当者にその旨を伝えて、書類(買付証明書)を準備してもらいましょう。
売主が直接販売している場合は申し込み方法を確認し、手続きを行なってください。
このときに価格や条件の交渉も一緒に行います。
人気のマンションや分譲住宅、分譲地などは抽選になることもありますが、基本的には先着順で条件次第で順位が変わることがあります。
不動産業者ではない売主から直接不動産を買う場合、のちに言った言わないのトラブルにならないように必ず書面で意思表示をしましょう。双方で取り決めをしたことも全て書面で残すことをおすすめします。
申し込み後、売主と条件が一致したらいよいよ契約の準備です。
このときに金額や条件が合わない場合、断ることもできます。もちろん売主からも断られる場合もあるので、事前に仲介業者や売主と打ち合わせをして、ある程度条件をすり合わせしておくとスムーズです。
ちなみに、購入申し込みをしたあとに「やっぱりやめたい」となった場合でも買付証明書に法的な拘束力はないのでキャンセル自体は可能です。
ただ、売主や仲介業者に迷惑をかけることになるので、申し込み後に悩むことのないようにしましょう。

ローン事前審査の申し込み

購入の申し込みのタイミングで住宅ローンの事前審査も一緒に手続きを行うことが多いです。
住宅ローンの審査が通るのか、いくらまで借りられるのか、金融機関に書類を提出します。
仲介業者や売主が不動産業者の場合、提携している金融機関やおすすめの金融機関を教えてもらえるので確認してみてください。比較ができるのでいくつか審査を出すといいと思います。
1週間程度で結果が来るので、事前審査が通ったら次は契約です。

重要事項説明・売買契約

契約をする前に購入する不動産の重要事項が記載された『重要事項説明書』を宅地建物取引士によって説明をしてもらいます。
難しい用語が並んだ書面を説明されてわからないことばかりだと思うので、事前に書類をメールや郵送で送ってもらい、重要事項説明時に疑問に思うことはわかるまで質問してください。
このとき、説明の前に主任者証を提示することが義務付けられていますので、資格を持った人が説明をしてくれるかを確認しましょう。
重要事項説明が終わると次は契約です。
契約書には売買金額や手付金の額、引渡し日、契約解除などの記載がありますので内容をきちんと確認しましょう。
契約時には手付金を支払います。基本的に物件価格の5%〜10%を支払うことが多いですが、金額は相談できるので仲介業者や売主に相談してみましょう。
重要事項説明と売買契約でかかる時間はそれぞれ1時間程度です。
不明点などは事前に確認しておくか、まとめて当日聞くとスムーズです。

住宅ローン本申し込み・住宅ローンの契約

売買契約を締結したら、住宅ローンの本申し込みを行います。
事前審査では身分証明書や源泉徴収票のコピーが必要ですが、本申し込みは住民票や印鑑証明書、収入証明資料など原本が必要ですので、事前に準備しましょう。
本審査が終われば金融機関との住宅ローン契約となります。提出書類は記入するところが多く、1時間30分から2時間程度かかります。

現地確認

物件が完成している場合、引き渡し前に現地を確認し、傷や手直しするところはないか、契約した内容と相違がないかチェックします。

引き渡し後に気付いたものは基本的に無償で直してもらえないので、傷や汚れなど隅々まで見ておくことがポイントです。

決済・引き渡し

金融機関で住宅ローンの実行と同時に残代金の支払いを行います。
住宅ローンが実行されると一度自分の口座に借入額が全て入り、その中から物件の残代金と諸費用が支払われます。
支払いが終わると、売主から家の鍵や必要書類が渡されるのでこれにて引き渡しは完了です。
決済完了後、司法書士が所有権移転(保存)登記の手続きを行なってくれるので、後日物件が自分たちの名義になったことを証明する書類が自宅に届きます。
月末月初や給料日など金融機関が混雑していると、ローンの実行に時間がかかることがありますが、1時間〜1時間半程度で決済と引き渡しが完了します。
完成物件を購入する場合、購入の申し込みから1ヶ月程度で引き渡しをすることが多いので、超ハードスケジュールです。
また、注文住宅の場合も、土地の契約・引き渡し、建物の契約・打ち合わせ、住宅ローンの計画…などやることが盛り沢山で毎週のように打ち合わせや手続きがあります。
やることも考えることも盛り沢山ですが、事前に流れを把握して準備をしておきましょう。

まとめ

 

以上がマイホーム購入完全攻略の流れでした。
マイホーム購入の流れから物件や不動産業者の選び方をご紹介しましたが、
どんな不動産取引でも同じものは一つもありません。
参考程度に読んでいただけると嬉しいです。
一生に一度と言われる買い物は想像以上に悩むものです。後悔しない買い物ができるといいですね。

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